有限会社稲垣製作所

女性でもネクタイをつけてもいいじゃない!

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女性でもネクタイをつけてもいいじゃない!

女性でもネクタイをつけてもいいじゃない!

2025/04/21

金子美緒さんインタビュー

はじめに

東京都港区南青山の店舗でオーダースーツを中心に各種セレクトアイテムも揃え、リペアサービスも行っているお洒落なお店「Drapper Hope(ダッパーホープ)」でお仕事をされている金子美緒(カネコ ミオ)さんにお話をお伺いさせていただきます。

稲垣

まずはお店の特徴と普段のお仕事内容を教えていただいて宜しいでしょうか?

金子さん

柱となるのはオーダースーツになります。私たちの一番のこだわりは着心地だと考えています。けっして安いものではないからこそ、長い間、綺麗に、そしてストレスフリーでご着用していただきたい。そのためには皆様の体型に合わせた補正はもちろんのこと、適切なゆとりを取るようにしています。また生地もイタリア、イギリス、日本製と豊富に取り揃えており、皆様のイメージやご予算に合わせてご提案させていただいています。

私自身は元々、ウエディングプランナーの仕事をしていたので、選択式ではなく皆様と一緒に良いものを作り上げていく過程も大切にしています。モノ売りだけでなく、スーツをオーダーするというプロセスに対しても価値を提供したいと思っています。

金子さん

現状、私を指名でご来店いただけるお客様の6割が女性です。スーツやジャケットをオーダーしていただけるときは、どうしてオーダーなのか、使い道、可能であれば、後にも出て来ますが、体型のコンプレックスも教えていただくようにして、一緒に着用したときの姿を想像出来るようにお話をさせていただいています。

稲垣

先日、告白させていただきましたが(笑)、私が金子さんの存在を見つけてしまったのはInstagramの投稿の中にあったハッシュタグ #ネクタイ女子 でした。そしてこの人は「本気だ!!」と思ってしまったのです。現状、今の日本は男性の多くがスーツを着る機会が減少し、ネクタイを着用することも同時に無くなってきてしまいました。改めて金子さんの中でのスーツやネクタイに対する想いをお聞かせいただけますか?

金子さん

私にとっては、スーツやネクタイというのは自分自身のコンプレックスを武器に変えてくれた相棒のような存在です。仕事のための戦闘服という表現よりは自分の背中を押してくれているパートナーのような存在だと思っています。

稲垣

ありがとうございます。そしてそろそろ本題に入っていくわけですが、#ネクタイ女子 についてです。勿論、職場のスタイルということもあるとは思いますが、ネクタイをご自身でも着用してみようと思ったキッカケやネクタイに出会ってしまったエピソードなどあれば教えてください。

金子さん

学生時代にネクタイを着用していて、リボンとネクタイで比べたりしていて、私にはネクタイが合うなと思ってしまっていたぐらい昔からネクタイというアイテムが好きでした。当時はどうして女性はネクタイを着用しないのかが不思議に思っていたぐらいでした(笑)元々、男性、女性という性別に対する考え方が周りの人たちよりもフラットだったのかも知れません。また、昔から私の父がネクタイを着用して会社に行っていたので、父親としてだけでなく、ビジネスパーソンの先輩として、息子じゃないけど、娘がその思い入れのあるネクタイを着用しても素敵なことじゃないかな?という考えもあり、今日も父親のネクタイなのです。

稲垣

ネクタイを着用する上の難しいな?とか悩むこととかあったりしますか?

金子さん

まず既存のレディースのシャツ(ブラウス)だとネクタイを着用するには襟が柔らかすぎるということ、逆にメンズのシャツだと首回りが合わないことが多いです。メーカーにもよりますが、どうしてもネクタイそのものが長すぎてしまうなと感じることもあります。シャツに関してはオーダーで作れるので、ネクタイはレディース規格のものを作ろうかなと思っています!

稲垣

これは私にはなかなか分からないところなのですが、ジャケットやシャツ(ブラウス)の左右の合せが男女逆になると思いますし、やはり一般的に男性に比べれば女性の方が首の太さというのも違いますよね。

オーダースーツも含めてその辺りの意識と言いますが、どうなのでしょう?

金子さん

私自身はスーツもシャツもメンズパターンで作っていて、とくに左右の合せも変えていません。実は今までオーダーしていただいた女性のお客様も同じで特に気にされる方はいませんでした。歴史的な背景が関係しているようなのですが、綺麗に着ることが出来れば気にすることではないのかなと。首回りも一番細いもので36サイズから調整できますので、気軽にご相談いただければと思います。

稲垣

これも私の個人的な感想になってしまうのですが、会社の制服などでなければ女性は男性よりは明るい色合いや可愛らしい柄のネクタイを取り入れやすいと思っています。今後、金子さんに相談させる女性も増えてくると思いますが、まずはどういったネクタイが始めやすいと思われますか?

金子さん

やはり、顔の近くにくるものなので、メイクに合わせるのも楽しみの一つかなと思っています。くすみピンクのメイクにはくすんだブルーのネクタイを合わせてみるなど。あとは華やかな柄を選ぶのも良いですよね。私個人ではヴィンテージ感がある花柄のネクタイが好きです。素材感としては柔らかいものの方が着用しやすいと思います。しっかりと締めるのも良いですが、スカーフのような使い方も出来ますし。レンタルで色々な柄のものを楽しんでみるというのも賢い選択かも知れません。

稲垣

最後の質問になりますが、金子さんの野望(笑)と言いますか、今後のお店でのお仕事と並行してやってみたいこと、個人の活動でもいいですし、イベント的なものでも考えているので何かあれば教えてください。そしてネクタイの魅力に気付き始めてきたけど、イマイチどのように自分のライフスタイルに取り入れていいか迷われている潜在的な #ネクタイ女子 のメッセージをいただければと思います。

金子さん

私は「女性でもネクタイをつけてもいいじゃない!」という文化を広げていきたい。性別は関係なく、自分の好きなものを堂々と表現して生きていきたいですし、そういった考えの人たちも増えていけば良いと思っています。もしその壁となってしまうジェンダー的な固定概念があるのであれば、それも壊していきたい。そうして新しい自分に出会ってみて欲しいです。最初にネクタイをして外に出ることにドキドキしてしまうかもしれないが、私もそうだったように、それで楽しみ方が広がり、何より自分に自信が持てるようになります!

稲垣

あと、最後にどうしてもお聞きしたいことがありまして、私が金子さんを見つけたときの第一印象が

「カッコイイ!」だったのですが、「綺麗!」、「凛としている!」、「可愛い!」どんな感想を言われるのが嬉しかったりしますか?

金子さん

褒め言葉であれば全部嬉しいですけど(笑)、「格好良い!」は特に嬉しいかも。男性に言っていただけると、少し私のことを認めてもらえたような気がするので!

金子美緒(Mio Kaneko)

Drapper Hope

店舗住所
〒107-0062
東京都港区南青山4-9-30 三恵ビル1F

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