有限会社稲垣製作所

古着屋さんと熱帯魚屋さん

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古着屋さんと熱帯魚屋さん

古着屋さんと熱帯魚屋さん

2024/10/03

皆さんは古着屋さんに行きますか?
私は、かれこれ10年以上通っています。
東京都内だけでなく、地方への出張の際にも、時間があれば地元の古着屋さんを探して訪れるほどです。

 

一言で「古着屋さん」と言っても、大きく分けて3つの形態があります。
ひとつ目は、着なくなった服などの買取りも行っているリサイクルショップ系の古着屋さん。もうひとつは、大手グループ店で支店も多く、物量が豊富な分、価格がリーズナブルな古着屋さん。そして、私がよく行くのは、オーナーさんがこだわりを持って集めた古着を扱うお店です。

さらに細かく分類すると、アメリカ系の古着とヨーロッパ系の古着に分けることができます。50年代や60年代の、いわゆる「ヴィンテージ」と呼ばれるものを中心に扱うお店もあれば、90年代から2000年代の「レギュラー」と呼ばれるアイテムを取り扱うお店もあります。また、アイテムの種類も様々で、ドレスが中心のお店や、ワーク系、スポーツテイスト、ミリタリーを中心にしたお店など、多岐にわたります。

 

仕入れは国内だけでなく、実際にアメリカやヨーロッパの現地に行って買い付けを行うこともあります。仲良くしているオーナーさんにお話を伺うと、海外といってもニューヨークやロンドンのような主要都市では商売にならないため、滞在中は車でかなりの距離を走り、掘り出し物を探しに行くそうです。
普段から車を運転しない私としては、その時点で既に尊敬してしまいます。

そんなお話を聞いていて、私は「熱帯魚屋さん」に似ているなと感じました。
興味がない人からすれば、落ちているような流木や石が、なぜあんなに高い値段で売られているのか不思議に思うかもしれません。しかし、形の良いものを現地で見つけ、輸送費も高額になります。そして、煮沸して除菌し、ようやく一点物のレイアウト素材として店頭に並ぶのです。

古着も同じようなところがあり、デッドストックとして見つかったとしても、そのまま売れるわけではありません。買い付け、輸送、洗濯、アイロン、採寸といった工程を経て、ようやく店頭に並べることができるのです。新品の商品とは違い一点物であるにもかかわらず、販売のためには色々と調べて写真を撮り、値段をつける作業も大変だろうなと思います。

 

古着には、現代の大量生産品とは異なる質の良さがあります。さらに、その希少性や歴史的な価値も高いです。多くの工程を経て、自分の身体にぴったり合う一着が見つかったときの喜びはひとしおですし、どのような経緯でその古着が手に入ったのか、オーナーさんからお話を聞かせてもらうことで、さらに愛着が湧くような気がします。

 

大変な工程があることを知っているからこそ、私は古着の販売ではなく、レンタルという形を選びました。しかし、全国の古着屋さんに通っていなければ、このアイデアに辿り着くことはできなかったと思います。

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