ハンカチとバンダナ、チーフとスカーフの特徴と違い
2025/07/08
普段何気なく使っている「ハンカチ」や「バンダナ」、おしゃれのアクセントに使う「チーフ」や「スカーフ」。ネクタイ同様、布なのですが、ハンカチやバンダナはコットン素材、チーフやスカーフはシルクやレーヨンなどの滑らかな素材が使われています。これらは一見似ているようで、それぞれ異なる歴史や役割、使い方があります。今回はこの4つのアイテムの特徴と違いについて詳しく解説します。
まず、「ハンカチ」は手や顔の汗を拭いたり、手洗い後に水分を拭き取ったりするための実用的な布です。サイズは30〜50cm四方が一般的で、綿素材が多く、肌触りの良さと吸水性が重視されています。日本では礼儀の一環として持ち歩く習慣も根強く、ビジネスシーンでも必須アイテムです。涙を拭くときにもハンカチがやはりお洒落です。
一方で「バンダナ」は、もともとインドの「絞り染め」技法から生まれた言葉とされ、三角に折って頭に巻いたり、首元に巻いたりして使われることが多いアイテムです。サイズは50〜70cmほどとハンカチよりやや大きめで、鮮やかなペイズリー柄が代表的。アウトドアやフェス、カジュアルファッションに取り入れられることが多く、実用性とファッション性を兼ね備えています。私はついついヴィンテージのバンダナを集めてしまっていて、真夏は完全に汗拭き用として使っています。3枚ほど持ち歩くことも多いですし、その昔は古着屋に訪れたときに礼儀として安価なバンダナを挨拶という意味で買っていくという文化があったとか、無かったとか。
次に「チーフ」は、スーツの胸ポケットに挿す装飾用の布を指します。素材はシルクやリネン、コットンなど多様で、華やかさを演出するために使われます。チーフの折り方にも「TVフォールド」「パフド」「クラッシュド」など様々なスタイルがあり、コーディネートに合わせて自由に楽しめるのが魅力です。基本的には拭いたり包んだりするための布ではなく、あくまで装飾目的という点がハンカチとの大きな違いです。
最後に「スカーフ」は、首に巻いたり肩にかけたりして使うファッション小物です。サイズも素材もバリエーション豊かで、シルク製の上品なスカーフからウール製の暖かいストールまで幅広いラインナップがあります。スカーフは防寒や日除けといった機能性を持ちながら、色柄でコーディネートのアクセントを作れるのが特徴です。また、バッグに巻いたり髪に結んだりと、使い方の自由度が高いのも魅力の一つです。
このように、ハンカチ、バンダナ、チーフ、スカーフは、見た目は似ていてもそれぞれに異なる役割とスタイルがあります。ハンカチは清潔感を保つための実用品、バンダナはカジュアルなファッションアイテム、チーフはスーツスタイルを格上げする装飾、スカーフは自由なアレンジで個性を演出する小物、と言えるでしょう。ぜひシーンや目的に合わせて、自分らしい一枚を選んでみてください。
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