有限会社稲垣製作所

バレンシアガの歴史と特徴:ロゴ、ビッグシルエット、テーラード技術、そしてネクタイの魅力

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バレンシアガの歴史と特徴:ロゴ、ビッグシルエット、テーラード技術、そしてネクタイの魅力

バレンシアガの歴史と特徴:ロゴ、ビッグシルエット、テーラード技術、そしてネクタイの魅力

2025/03/18

バレンシアガの歴史と特徴:ロゴ、ビッグシルエット、テーラード技術、そしてネクタイの魅力

バレンシアガ(Balenciaga)は、フランスを代表する高級ファッションブランドのひとつであり、歴史的にも革新的なデザインを数多く生み出してきました。しかし近年では、「ロゴが目立ちすぎること」や「極端なビッグシルエット」などが賛否を呼び、ブランドのイメージに変化が見られます。一方で、創業当初から受け継がれる卓越したテーラード技術は、今なお世界中のファッション愛好者を魅了し続けています。ここではバレンシアガの歴史とともに、ロゴデザイン、シルエット、テーラード技術、そしてネクタイに焦点を当て、その魅力と課題について深掘りしていきます。

 

バレンシアガの歴史:クチュールからストリートへ

バレンシアガは、1917年にスペインのデザイナー クリストバル・バレンシアガ(Cristóbal Balenciaga) によって創設されました。彼は幼い頃から裁縫を学び、スペイン王室の服を手掛けるほどの実力を持つようになります。1937年、スペイン内戦を避けるためにパリへ移り、オートクチュールのメゾン「Balenciaga」を開設しました。

バレンシアガのデザインは、流麗なシルエットと革新的なカッティング技術によって特徴付けられています。1950年代には コクーンコートバブルスカート などを発表し、女性のボディラインを強調しない新たなファッションの形を確立しました。クリスチャン・ディオールの「ニュールック」が女性の曲線を強調するスタイルだったのに対し、バレンシアガはより抽象的で構築的なデザインを追求しました。

しかし、クリストバル・バレンシアガが1968年に引退すると、ブランドは一時停滞します。その後、1986年にリスタートし、1997年にはニコラ・ジェスキエールがクリエイティブ・ディレクターに就任。彼の手腕によって、バレンシアガはモダンで革新的なブランドへと生まれ変わりました。そして、2015年にデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)が就任すると、現在のストリートファッション色が強いブランドイメージ が確立されました。

 

ロゴデザインの変化とマイナスイメージ

近年のバレンシアガは、ロゴを前面に押し出したデザイン が特徴的です。特に、デムナ・ヴァザリアが手掛けるようになってからは、大胆なタイポグラフィを用いたアイテムが増えました。

ブランドロゴを強調する戦略は、ラグジュアリーストリートファッション のトレンドに沿ったものですが、一部では「ロゴが目立ちすぎる」「ステータスシンボルとして過剰」といった批判もあります。特に、従来のバレンシアガが持っていたエレガントで洗練されたイメージと対照的なため、昔からのファンからは違和感を抱かれることもあります。

一方で、ロゴデザインのアイテムは 若年層を中心に人気を博し、ブランドの売上を大きく押し上げる要因 となっています。現在のバレンシアガは、ストリートカルチャーを取り込みつつ、ラグジュアリーの枠組みを再定義しているのです。

 

極端なビッグシルエットと賛否両論のデザイン

バレンシアガの近年のコレクションでは、オーバーサイズのジャケットやスウェット、極端な肩幅のコート など、ビッグシルエットが多く採用されています。これはデムナ・ヴァザリアの得意とするスタイルであり、ヴェトモン(VETEMENTS)での経験が反映されています。

ビッグシルエットは「前衛的」「アートのよう」と評価される一方で、「着こなしが難しい」「実用性に欠ける」といった声もあります。また、バレンシアガのアイテムは、意図的に崩したデザインが特徴であり、これがファッションの新たな可能性を示すと同時に、伝統的なテーラリングを好む層には敬遠される要因にもなっています。

 

伝統的なテーラード技術と職人技

バレンシアガといえば、ストリート色の強いデザインが注目されがちですが、実は テーラード技術にも秀でたブランド です。クリストバル・バレンシアガが築いた裁縫技術は、現在もブランドの根幹にあり、特にジャケットやコートの仕立てにはその影響が見られます。

彼のテクニックは、立体的なパターンと計算されたドレープが特徴で、どの角度から見ても美しく見えるシルエット を生み出します。現代のバレンシアガでも、ビッグシルエットの背後には緻密なテーラリング技術が息づいており、デザイン性と構築美が融合したアイテムが多く見られます。

 

バレンシアガのネクタイ:意外なフォーマルアイテム

ストリートファッションの印象が強いバレンシアガですが、実は クラシックなネクタイも展開 しています。バレンシアガのネクタイは、ミニマルなデザインながらもエッジの効いたディテールが特徴で、シルク素材や斬新なカッティングが採用されています。

 

 

 

 

特に、スーツスタイルに取り入れると モダンなアクセント になり、伝統的なフォーマルウェアとは一線を画したスタイリングが可能です。バレンシアガのテーラード技術を活かしたシャープなジャケットと組み合わせることで、独自の洗練されたビジネススタイル を演出できます。

 

まとめ

バレンシアガは、その歴史の中で クチュールの技術と革新的なデザイン を融合させ、現代のファッションシーンに大きな影響を与えてきました。近年では、ロゴの強調や極端なビッグシルエットが賛否を呼んでいますが、それもまた ファッションの枠を押し広げる挑戦の一環 です。

一方で、テーラード技術は今もブランドのDNAとして受け継がれ、バレンシアガのネクタイやスーツアイテムには、ラグジュアリーな職人技が息づいています。モードとクラシックを巧みに融合させるバレンシアガの今後の展開に、引き続き注目が集まります。そして皆様にご紹介(レンタル)できるヴィンテージネクタイも探していきます。

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