ネクタイの着こなしと第一ボタンの関係 “緩め方”一つで印象が変わる理由
2025/05/15
ビジネスやフォーマルな場面だけでなく、カジュアルファッションにも取り入れられるようになったネクタイ。今や“着こなしの一部”として自由度が増す一方で、ネクタイの緩め方によって「だらしない」「清潔感がない」と見なされてしまうこともあります。
特に注意したいのが、“ネクタイを緩めるときのシャツの第一ボタン”の扱いです。今回は、ネクタイと第一ボタンの関係性に注目してみます。
ネクタイを緩める=カジュアルダウン?
ネクタイを緩める行為は、一般的には「仕事が一段落した」「リラックスモードに入った」といった意味を持ちます。たとえば、退勤後の飲み会やオフスタイルのビジネスカジュアルではよく見られる着こなしです。
しかし、その“緩め方”を間違えると、「ただのだらしない人」に見えてしまう危険性も。
・結び目が極端に下がっている
・第一ボタンが留まったまま、ネクタイだけが緩んでいる
・第一ボタンが見えてしまっている
これらは清潔感を損ない、相手に「疲れている」「だらしない」といった印象を与えがちです。
ネクタイを緩めるなら、必ず第一ボタンを外すことが鉄則です。 第一ボタンを留めたままネクタイだけを下げてしまうと、首元に妙な段差ができ、違和感のあるシルエットになります。これでは、せっかくの“こなれ感”も台無しに。
一方で、第一ボタンを外したうえで、ノット(結び目)をほんの少し緩めると、自然で抜け感のある雰囲気に。 このバランスが「余裕のある大人の装い」として成立するのです。
ネクタイを緩めた際に、第一ボタンがチラ見えしてしまうのは避けたいポイントです。 それは、まるで“着崩れている最中”のように見えてしまうから。
ボタンを外した場合は、ネクタイのノット部分を少し広げて襟元を自然に覆うようにすると、見栄えもスマートです。 逆に、ネクタイをしっかり締めるスタイルのときは、第一ボタンは必ず閉め、結び目の位置をしっかりと襟にフィットさせましょう。
シャツとの相性と“襟”の選び方
ネクタイの緩め方を意識するなら、シャツの襟型にも注目しましょう。
ボタンダウンシャツ:襟が固定されるため、第一ボタンを外しても比較的まとまりやすい。
セミワイドカラー:ノットを少し緩めると、絶妙な抜け感が演出可能。
ホリゾンタルカラー(水平襟):ネクタイを緩めると襟が広がりすぎることがあるため、要注意。
緩めることを想定してコーディネートするなら、襟の開き方や柔らかさも重要な判断材料になります。
シーンに応じた“緩め方”の工夫
オフィスの休憩時間やランチタイムでは、第一ボタンを外し、ノットを少し緩めることで“ひと息”のニュアンスを。
カジュアルな飲み会なら、ネクタイを首に巻いたままでも、第一ボタンを外し、シャツのボタンをもう一つ開けるくらいでラフな印象に。
デートや夜のイベントでは、あえてノットを緩めず、少し緩んでいるように見せる“きちんと感”を意識。
ネクタイの緩め方は“余裕”を演出する鍵
ネクタイを緩めるという行為は、決してマナー違反ではありません。むしろ、適切に緩めることで“余裕”や“色気”を演出できるテクニックでもあります。
しかし、それにはルールがあり、特に第一ボタンの扱いは重要です。 ボタンを外すのか、見せないようにするのか──そのひと手間が、あなたの印象を大きく左右します。
ネクタイをしっかり締めるのも美学。けれど、緩め方にこそ“その人らしさ”が表れる。そんな視点で、次のコーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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